●「少年ジャンプ」に関する思い出


2005.04.12.

いちおう、このサイトは漫画のサイトなのだから、漫画について書こうと思う。
とは言っても、わたし自身、ここ10年くらい、まともに漫画は読んでいない。
また、それ以前にしても「参考書」として読んでいた程度で(4月3日の日記参照)、わざわざ語るほどのことなどなにも無い。
わたしが熱心に漫画を読んでいたのは、小学生くらいにまで、さかのぼらなければならない。

その当時は、毎週のように「少年ジャンプ」を買って読んでいた。
もっとも「ドラゴンボール」や「スラムダンク」の頃ではない。「Dr.スランプ」の頃ですらない。
もっともっと以前だ。
実は、「こち亀」が載っていた頃の「ジャンプ」なのだ。
(……あれ? これじゃいつの時代かわからんな)

「こち亀」の作者・秋本治が、まだ「山止たつひこ」と名乗っていた頃と言えば、お分かりになるだろうか?
当時小学生だったわたしは、その「こち亀」や「東大一直線」、「すすめパイレーツ」などのギャグ漫画を一心不乱に読みふけっていた。
しかし、いつの間にか縁遠くなってしまう。
「Dr.スランプ」で「がっちゃんが2匹になった」頃には、もう買うのをやめていた。

その後「ジャンプ」は、敵味方に分かれてのアクション漫画ばかりになっていく。
「ドラゴンボール」も連載当初は、お笑いの要素があったように思うが、
いつの間にやら「天津飯」やら「チャーハン」やら「麻婆豆腐」やら「ラーメンマン」やら、
(すまん。ときどき立ち読みしてた程度なので、記憶が混同してるかも知れない)
ともかく、彼らたちと戦闘を繰り広げるような漫画になっていった。
果ては「ジャングルの王者・ターちゃん」までもが戦いはじめるに至って、きっぱりと立ち読みすらやめてしまった。

「ジャンプ」はその後も売れに売れまくって、最高時には発行部数が600万部だか、700万部くらいになったと言われているが、わたしはまったく読んでいない。
なにが面白いのか、わたしにはさっぱり分からなかったからだ。

……あれ?
…………。
なるほど、わたしが漫画家として、さっぱり芽が出なかった理由が、今わかったような気がする。


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