●文庫本に関する「こだわり」


2005.08.21.

きのう、文庫本の「ローマ人の物語」批判(?)を書いたが、
ついでに、もうちょっと、新潮文庫についての「いちゃもん」を書いてみたい。
それは、「文字の大きさ」に関してである。

ちょっと、デカすぎるんじゃないか?
たしか、わたしが中学生くらいの時、少しだけ文字が大きくなったことがあって、その時でさえ、わたしはすごい「違和感」を感じた記憶があるのだが、
その後も懲りずに(?)、十年周期ぐらいで、新潮文庫の文字はどんどんと大きくなってきている。
今では、小学校の教科書並みの大きさである。
いちおう読みやすさに対する「配慮」かも知れないが、あきらかに、「見映え」を損なっている。

試しに、ほかの文庫本と比べてみることにした。
最近、あまり文庫本の新刊を買っていないのだが、とりあえず3か月前に買った「小学館文庫」と、この新潮文庫の「ローマ人の物語1」とを比較してみた。

●小学館文庫
文字数40、行数16、1ページあたりの総文字数640
●新潮文庫
文字数38、行数16、1ページあたりの総文字数608

……う、う〜む? これじゃよく分からんな(汗)。
ということで、ちょっと画像にしてみた。(↓クリックすると拡大します)

●小学館文庫●新潮文庫
bunko1.gifbunko2.gif

いちおう、行間の取り方や「マージン」の幅、文字のポイント数など、忠実に再現したつもりなのだが、どうだろうか?
……へ? たいして変わらない?
い、いや、わたしにとっては「大問題」なのだが……。

ともかく、「ローマ人の物語」の文庫本を、わたしが今ひとつ買う気がしない理由として、
きのう書いた「分冊問題」と、この「文字の大きさ問題」が大きく関わっているのである。

……まあ、バカバカしいくらい「つまらない理由」であることは分かっちゃいるんだけど、
しかし、わたしはこういったレイアウトに関する問題とか、「装幀」が気に食わないとか、表紙の写真がキライだとか、挿し絵が付いてるのがイヤだとか、
そういった「つまらないこだわり」のために、読みたくて仕方がないクセに、結局読まなかったような本が、実は今までに数え切れないほどあったりするのである。


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