●CMに涙した話


2005.07.22.

このあいだ、なにげなくTVを見ていて、思わず泣きそうになったことがある。
ドラマを見てたワケではない。ドキュメンタリー番組でもない。
なんと、CMなのだ。
ほんの1分間ほどのCMに、わたしは感動(?)してしまったのだ。
涙腺が弱ってるのだろうか? それとも、もうトシなのか?

どんなCMだったかというと(ちょっと、うろ覚えなのだが)、
どこぞのコンパ(合コン?)で大学生の女の子がみんなに自己紹介している。
「○○大学○○学部1回生の○○○○です」
でも、そのコンパの席で、その子はみんなの話の輪に入れず、ひとりポツンと淋しそうにしている。
場面が変わって、今度はその子が、休みの日にひとり、部屋でヒマそうにしている感じの映像が流れる。するとそこに1本のケータイ電話がかかってくる。
「おーい。○○子、元気にしてるか?」
彼氏ではない。友だちでもない。なんと、お父さんなのだ。
お父さんが、ひとり暮らしの娘を心配して、毎日電話をかけてきてるようなのだ。
「も…もう、そんなに毎日かけてこないでよ。元気だってば……」

ああ…、思い出すだけで泣けてくる(?)。
「家族割引」かなにかのケータイ電話のCMだったと思うが、
実はわたしはこういう「家族愛」みたいな話に、ものすごく弱いのである。

例えば、「家族愛」の最たるモノ(?)といえば、「北の国から」であろう。
わたしは以前、そのドラマのラストシーンで、「ドロの付いたピン札」(←分かる人には分かる)を見て、「おいおい」と号泣してしまったことがある。
なんでそんなに「泣いた」かと言うと、
たしか「主人公の純が、北海道の生活にイヤ気がさして上京する」という話で、ちょうどわたし自身が親の反対を押し切って、東京へと「家出」した時期と、ほぼ重なっていたからだ。
う〜む、さすが倉本聰である。きっと、そんなわたしの状況を事前に察知していたに違いない。
しかし、あまりにも「見苦しいぐらい」泣いてしまったため、腹が立つので(?)、それ以来「北の国から」は見ていない。

以前このブログで、わたしは「ドラマや映画などの“作り話”なぞ見ない」と書いたことがある。
でもそれは、もしまかり間違って大泣きしてしまい、
今まで「累々と築き上げてきたハッタリ人生」が、もろくも崩壊するのが怖いからかも知れない。


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