●ジャケ買い


2005.07.30.

今日、CDショップをぶらぶらしていて、思わず「衝動買い」したCDがある。
サイモン&ガーファンクルのベスト盤である。
なんで今頃、そんなモノを買ったのかと聞かれても困るのだが、まあ、ただの「衝動買い」である。
なんとなくジャケットが気に入ったので、思わず買ってしまったワケだ。

彼らのアルバムは、ひと通り、学生の頃に聴いたことがあるので、ほぼ全曲知っている。
でも、わたしが持っていたのは「カセット」だったため、今では聴くことも出来ない。
(作者註:「カセット」って、もはや死語か? みなさん、分かりますか?)
当時貧乏学生だったわたしは、LP(死語)を買うお金もなかったので、貸レコード屋(死語)でLPを借りてきて、カセットにダビング(死語)して聴いていたのである。
でも今では、テープレコーダー(死語)もラジカセ(死語)も、わたしの家には無い。
つまり今回、およそ20年ぶりに、彼らの歌声を聴いたことになる。

このように、むかしカセットで持っていたけど、改めてCDで買い直そうかと思っている作品が、わたしには結構ある。でも、結局買わないまま、ズルズルと今に至っている。
その理由としては、
やはり一度聴いたことのあるモノを、もう一度買い直すことに抵抗感があるからだ。
いくら10年ぶり、20年ぶりに聴いたとしても、そんなには「感動」は期待できないだろう。
そしてもうひとつ、理由として挙げられるのが「ジャケット」の問題である。

この「サイモン&ガーファンクル」もそうだが、
わたしは、60年代や70年代の古いミュージシャンが好きなのだ。
しかしその頃のミュージシャンたちのジャケット写真というのは、お粗末なものが多い。
今回のCDは、ジャケット写真が「ギリギリ許せる範囲」だったため、購入に踏み切ったが、彼らのその他のジャケットなぞ、ふたりが“ヌボ〜ッ”と突っ立ったような写真ばかりだったのである。
死んだような目をしたサイモンと、金正○ばりのヘアスタイルをしたガーファンクルが、ふたり並んで、ボケ〜とこっちを見て仁王立ちしている。なんじゃ、このスナップ写真は?
彼らとしては「中身で勝負」というつもりかも知れないが、あまりにも「外ヅラ」がアホ過ぎて、わたしとしては、どうしても購入意欲がわかなかったのだ。

ほかにもCCRがそうである。
彼らのCDを買いたくてしょうがないのだが、いざ、店頭でそのCDを手にするやいなや、ひげヅラの4人がテキトーに突っ立って、こっちを見てニヤニヤと微笑んでいるジャケット写真の、そのあまりの「みすぼらしさ」に、わたしは床にたたきつけて割ってしまいたい衝動に駆られる。

まあ、彼らは別にビジュアル系バンド(?)なワケじゃないし、
そういう意味じゃ、仕方ないんだけど……。


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