●近鉄バファローズをしのぶ


2005.06.17.

野茂投手、日米通算200勝達成、おめでとうございます。

実はわたしは、彼の「隠れファン」なのだ。
むかしの、バッタバッタと三振の山を築き上げていた頃の野茂も好きだったし、
単身アメリカに渡って、次々と記録をうち立てていく野茂も好きだったのだが、
なんといっても現在の、ボロボロになりながらも(?)、投げ続ける彼が一番好きだ。

そもそもわたしは、野茂一個人のファンだったワケではなく、
彼が在籍していた当時の近鉄バファローズの「隠れファン」だった。
だから、今日のスポーツニュースなどで、
かつての近鉄の同僚であった吉井(現在、推定年俸440万円!)とかが、お祝いのコメントなどをしてるのを見ると、「あの頃は良かったなあ(?)」と、なんだか懐かしい気持ちになる。
あんな「個性派俳優ぞろい」のチームは、もうこれからも存在しないだろうからだ。

例えば野茂や吉井など、その生きざまの不器用さは、さしずめ「高倉健」のようである。
仰木監督などは、そのまま「ミナミの帝王」とかのVシネマに出れそうだ。
そのほか、最近コメディアンづいている金村義明や、「ピッカリ投法」の佐野重樹、
「ビッグマウス」こと加藤哲郎、「肉ぶとん」こと中村紀洋などなど、
なんとも男くさくて、個性的な「抱腹絶倒」なチームであった。
あぁ、なんて懐かしいんだろう。
……でも、今はもう跡形もないのである。

昨年の騒動の時、わたしは新球団の楽天でも応援しようかと思っていたのだが、結局やめた。
なぜなら「モーニング娘」なんぞが応援歌を歌っているからだ。
それにエースの岩隈が好きになれない。
あんなスマートな甘いマスクの人間など、「元近鉄選手」とは、わたしは認めたくない。

ところで、どうして「隠れファン」だったのかというと、
ここ大阪では、「とある球団」以外のファンだと言うことを公言したりなんぞしたら、その場で「ブチ殺される」に決まってるからである。


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2005.3.-2006.5.