●こうもり返りの夜
2005.11.16.
タナカカツキという漫画家をご存じだろうか?
彼の代表作としては、天久聖一氏との共著「バカドリル」シリーズがある。
このシリーズは、脱力感満点のシュールな笑いのオンパレードで、わたし自身、結構好きなのだが、「漫画家・タナカカツキの代表作」と呼べるようなモノではないかも知れない。
そもそも彼自身、「漫画家」という枠には、あまりこだわっていないようで、現在では、CGアートやTV番組の構成、ラジオのパーソナリティなど、手広く活動しているようだ。
しかし、今から十数年前(80年代後半から90年代初頭)、
漫画家としての本格的なデビュー作「逆光の頃」シリーズをはじめ、
結構ノスタルジックで叙情感あふれる「佳品」を、彼は数多く発表していた。
そんな中で、忘れられない一篇がある。「こうもり返りの夜」という作品である。
どんな作品だったかというと……ええと、その…、ど、どんなんだったっけ?
ま、まあ、とにかくノスタルジックで叙情感あふれる「佳品」だったのだ(笑)。
……い、いや、すみません。「忘れられない一篇がある」とか言いながら、
もう十数年前の話なので、細かい内容はスッカリ忘れてしまった。
しかし、とりあえずこの一風変わったタイトルだけは、わたしの頭の中に強烈に印象に残っている。
とりあえず、ウロ憶えのまま、書き進めることにするが、
この作品は、「月刊アフタヌーン」に掲載された読切り漫画だったと思う。
この作品以外にも、当時タナカカツキ氏は毎号のようにこのアフタヌーンに読切りを発表していて、確か『夜の筋肉』というシリーズタイトルが付けられていたように記憶している。
(なんだか奇妙なネーミングだけど……)
ともかくわたしは、いつの日かこの『夜の筋肉』が、一冊の単行本になることを秘かに心待ちしていたのだが、結局、アフタヌーン(講談社)から出版されることはなかった。
結構質の高い作品群だったと思うのだが、それほど人気はなかったのだろうか?
ところが、この間なにげなく「こうもり返りの夜」で、うっかり(?)検索をしてみたところ、実は、この作品を含む短篇集が1993年に河出書房から出版されていたことが判明した。
タイトルは『エントツにのぼる子』という。
このタイトルの漫画も、わたしはなんとなく記憶にある(これまた、ウロ憶えだけど)。
思わず買いそうになったのだが、しかし、もはや絶版になってしまっていた。…し、しまった。
こうなったら、古本屋を駆けずり回るか? それともオークションか?
などと思ったが、しかしわざわざそこまでして読もうとは思わない。
だいたい、そういう情熱的な(?)行動自体、この本には似つかわしくないように思う。
この手の本は、さりげなく本屋の片隅とかに置いてあって、なにげなく手にとって、いつの間にやら買ってしまって、年に一度くらい、ふと思い出して読み返したくなる……。
というのが似つかわしいような、そういうさりげなくて、しかしそれでいて存在感のあるような、そんな粒ぞろいの作品たちだったのだから。
(……とかなんとか言いつつ、ウロ憶えなんだけど……笑)
彼の代表作としては、天久聖一氏との共著「バカドリル」シリーズがある。
このシリーズは、脱力感満点のシュールな笑いのオンパレードで、わたし自身、結構好きなのだが、「漫画家・タナカカツキの代表作」と呼べるようなモノではないかも知れない。
そもそも彼自身、「漫画家」という枠には、あまりこだわっていないようで、現在では、CGアートやTV番組の構成、ラジオのパーソナリティなど、手広く活動しているようだ。
しかし、今から十数年前(80年代後半から90年代初頭)、
漫画家としての本格的なデビュー作「逆光の頃」シリーズをはじめ、
結構ノスタルジックで叙情感あふれる「佳品」を、彼は数多く発表していた。
そんな中で、忘れられない一篇がある。「こうもり返りの夜」という作品である。
どんな作品だったかというと……ええと、その…、ど、どんなんだったっけ?
ま、まあ、とにかくノスタルジックで叙情感あふれる「佳品」だったのだ(笑)。
……い、いや、すみません。「忘れられない一篇がある」とか言いながら、
もう十数年前の話なので、細かい内容はスッカリ忘れてしまった。
しかし、とりあえずこの一風変わったタイトルだけは、わたしの頭の中に強烈に印象に残っている。
とりあえず、ウロ憶えのまま、書き進めることにするが、
この作品は、「月刊アフタヌーン」に掲載された読切り漫画だったと思う。
この作品以外にも、当時タナカカツキ氏は毎号のようにこのアフタヌーンに読切りを発表していて、確か『夜の筋肉』というシリーズタイトルが付けられていたように記憶している。
(なんだか奇妙なネーミングだけど……)
ともかくわたしは、いつの日かこの『夜の筋肉』が、一冊の単行本になることを秘かに心待ちしていたのだが、結局、アフタヌーン(講談社)から出版されることはなかった。
結構質の高い作品群だったと思うのだが、それほど人気はなかったのだろうか?
ところが、この間なにげなく「こうもり返りの夜」で、うっかり(?)検索をしてみたところ、実は、この作品を含む短篇集が1993年に河出書房から出版されていたことが判明した。
タイトルは『エントツにのぼる子』という。
このタイトルの漫画も、わたしはなんとなく記憶にある(これまた、ウロ憶えだけど)。
思わず買いそうになったのだが、しかし、もはや絶版になってしまっていた。…し、しまった。
こうなったら、古本屋を駆けずり回るか? それともオークションか?
などと思ったが、しかしわざわざそこまでして読もうとは思わない。
だいたい、そういう情熱的な(?)行動自体、この本には似つかわしくないように思う。
この手の本は、さりげなく本屋の片隅とかに置いてあって、なにげなく手にとって、いつの間にやら買ってしまって、年に一度くらい、ふと思い出して読み返したくなる……。
というのが似つかわしいような、そういうさりげなくて、しかしそれでいて存在感のあるような、そんな粒ぞろいの作品たちだったのだから。
(……とかなんとか言いつつ、ウロ憶えなんだけど……笑)
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