●今どき「杉浦茂」を読む
2005.08.30.
先週の土曜日、本屋で杉浦茂の「猿飛佐助」を見つけて、衝動買いしてしまった。
「なんでそんな大昔の漫画を?」というなかれ。
まぁなぜなのか、よく分からんのだが、とにかく「なつかし〜♪」とばかりに買ってしまったのだ。
いや、ことわっておくが、わたしは「杉浦茂世代」では、もちろん無い。
以前にも書いたように、わたしは「ガンダム世代」である(笑)。
父親が持っていたのか、あるいは親戚のおっちゃんの誰かが持っていたのか、
全然世代が違うにも関わらず、わたしは子どもの頃、この「猿飛佐助」を読みふけっていたのだ。
「コロッケ五円のすけ」とか「やきそば老人」といった奇妙な名前の連中が、
猿飛佐助と「妖術合戦」をしている場面は、たしかに記憶している。
実は、土曜日にこの本を買った時点で、ちょいとこの本の「レビュー」(?)でも書いてやろうかと思っていたのだが、しばらくためらっていた。
というのも、今の時代あらためて杉浦茂を読んだとしても、
その面白さを理解してくれる人間が、果たしてどれだけ居るのかサッパリ分からなかったからだ。
今回、わたしは文庫本サイズの「猿飛佐助」を買ったワケだが、やはりこのサイズでは小さすぎる。
もし、人にすすめるとすれば、大判サイズのカラー付きのモノを推薦したい。
それならば、杉浦茂の「ゆかい」でかわいくて、それでいて奇妙にシュールでナンセンスな「杉浦ワールド」の一端を、少しは理解してもらえるのではないだろうか?
ともかく、この「猿飛佐助」はある意味、わたしの漫画の原点だったとも言える。
そう、つまり「こいつ」のおかげで、わたしの半生はムチャクチャにされた(?)のである。
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