●仰木監督はマジシャンか?


2005.09.13.

久しぶりにプロ野球ネタでも書こうと思う。
といっても、「阪神マジック点灯」の話ではない。
「燃える男・星野仙一」の話でもない。
まして「井川、ついに散髪(えりあしだけ)」という話でもない。
仰木監督ひきいるオリックス・バファローズの話である。

だいぶ以前にも書いたことだけど、わたしは仰木監督時代の近鉄の大ファンだった。
その当時の近鉄は、「お笑い芸人・金村」を筆頭に、ブライアント、野茂英雄、吉井理人、佐野重樹などなど、ひとクセもふたクセもあるような連中たちの「溜まり場」であった。
仰木監督自身、現役時代にはかなりの「やんちゃ坊主」だったらしく、
近鉄の選手たちにも、徹底した「放任主義」をとっていた。
そんな環境で、のびのびと、だらだらと、好き勝手に育った選手たちが、
「管理野球」の申し子、「王者・ライオンズ」と、毎年優勝争いをしていたのである。
(もっとも、ほとんど最後にはライオンズに優勝をさらわれるのだが……)

ともかく、それまで万年Bクラスだったチームを「万年2位」(?)にまで育て上げたその手腕は、「仰木マジック」と呼ばれ、高い評価を得ていた。
その後オリックス・ブルーウェーブに移り、その「マジシャン」ぶりを、再びいかんなく発揮する。
2軍でくすぶっていた「イチロー」を育て上げたのは有名な話である。

そして今年、この2球団が合併し、ふたたび仰木監督が就任する。
正直言って、いくら「マジシャン」といえども、タネ(岩隈)も仕掛け(礒部)も無ければ、さすがに勝てないだろうと思っていたら、なんと現在「プレーオフ」争いをしてるではないか!!
このあいだホークスに3連勝した時など、ベンチの雰囲気が異様なくらい明るくてビックリした。
例えば「あの」谷佳知なぞ、どこぞの誰かと結婚して以来、毎日毎日ユーウツな顔をしていたモノだが(…と思う)、なんと、ベンチで「大爆笑」していた。
石毛監督や伊原監督時代には絶対ありえなかったことだ(…と思う)。

これらの劇的な変化は、「仰木マジック」のなせるワザなのだろうか?
彼は本当に「マジシャン」なのかも知れない。

……と、ここまで書いてきて、さっき「プロ野球ニュース」を見てみたら、
わが「仰木バファローズ」、本日延長戦にやぶれて、4位に転落となってしまった……。


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